このページでは、門扉に自分で鍵を取り付ける方法をご紹介しています。
管理人は子供(3歳児)が自分で門扉を開けて庭から外に出ていかないようすることが目的だったので、簡単にかんぬき状の鍵を取り付けました。
目次
管理人の家の庭の門扉は外からも内からも簡単に開いてしまう問題
管理人の家には小さな芝生の庭があり、家と駐車場の間に門扉があります。三協アルミのカムフィXという製品です。
見た目はこんな感じです。
見た目もスタイリッシュで管理人も気に入っているのですが、問題はその鍵にあります。
庭側は下の写真のようなかんぬき構造になっていて、かんぬきの根元についている黒いつまみを回すことでこのかんぬきの回転をロックしたり解除したりできます。
黒いつまみを回してロックを外すとこのようにかんぬきを外せます。
庭側にこのようなロック用のつまみがついているため、庭で遊んでいる興味津々な我が家の娘(3歳)はつまみを自分で回して勝手に庭の外に出ていってしまうのです。
目を離した隙に庭を抜け出し、気づいたときには車道の真ん中を徘徊していたときは心臓が止まるかと思いました。
ということで、内側から簡単に扉を開けられないように鍵をつけることに決心したのでした。
門扉にはかんぬき状のカギを取り付けることに
さて、問題はどんな鍵をつけるか、ということです。
鍵穴と鍵を使った本気の鍵をつければ子供は絶対に開けられないので安心ですが、鍵を常に持ち歩かなければならないというめんどくささがあります。
忘れっぽい管理人は鍵を家の中に置き忘れて慌てて子供を庭に残して家の中に入って鍵を取りにいくといったことがあるかもしれません。これでは本末転倒です。
ということで、管理人は扉の「外側に」かんぬき状の鍵をつけることにしました。
これなら
・鍵はいらない
・子供がかんぬきを外そうにも門扉の外側なので手が届かない
・大人は扉の向こう側に手を伸ばせば簡単にかんぬきを外して外に出られる
ということで、子供が外に出るのを防ぎつつ大人は簡単に開け閉めできることになります。
門扉に鍵を取り付けるのに必要な部品
門扉に取り付ける鍵の方針が決まったので、材料を買って早速作業にかかることにします。
必要な部材は以下の3つです。
- かんぬき
- ナットリベット
- ねじ
必要な部品1:かんぬき
かんぬきは、管理人御用達のロイヤルプロというホームセンターで調達しました。1セット300円ほどのお手軽価格です。写真はこんな感じです。
アルミ製なので外でも腐食せず、横にスライドさせるだけでかんぬきがかけられます。
さびないという意味ではステンレス製でもOKですが、アルミの方が加工はしやすいです。
ちなみに、鉄に塗装された商品もありますが、雨風に曝されてさびさびになるのでくれぐれも避けましょう。
必要な部品2:ナットリベット
この部品にはあまり馴染みのない方が多いかもしれません。
門扉は薄いアルミの組み合わせでできているので、ねじでかんぬきを固定しようとしてもすぐにねじ切れてしまってうまく固定できないのが落ちです。
このため、「ナットリベット」という部品の出番です。
ナットリベットの写真はこちら。
薄板に穴を開けて取り付けることでしっかりとめねじを作ることができます。
ナットリベットについてもっと詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。
ちなみにナットリベットは、ネットで調達しました。サイズはM4です。1袋10個入りで468円なので、こちらもお手頃価格です。
必要な部品3:ねじ
後は、かんぬきを門扉に取り付けるためのねじです。
このねじはカインズホームで購入しました。サイズはM4×15mmで、価格は150円ほどとこちらもリーズナブル。
さびないようにステンレス製のものを選びます。ちなみにM4というのはネジ部の太さが4mmということです。
門扉に鍵を取り付けるのに必要な工具
次は、門扉に鍵を取り付けるのに必要な工具です。
- 電動ドリル
- ドリル刃セット
- ポンチ
- ドライバー
- C型クランプ
- ナッター
- やすり
- ものさし
必要な工具1:電動ドリル
門扉にナットリベットを取り付けるための穴を開けるための電動ドリルです。
管理人が使用したのは素人の味方、カインズホームのプライベートブランドの電動ドリルです。
穴開け用のドリルであれば何でもよいです。
必要な工具2:ドリル刃セット
ドリルに取り付けるためのドリル刃セットです。
こちらもネットで一番安いものを調達しました。一本一本買うと非常に高くつくので、DIY好きな方はドリルと一緒にセットで買った方がよいです。
これも格安工具メーカーE-valueの出しているもので、3000円程度で購入できます。
DIY用でたまにしか使わないのであれば十分です。
必要な工具3:ポンチ
ドリルで穴を開けるときにあった方がよいのが、ポンチです。
穴を開けたい位置にこのポンチで小さな穴を開け、それを目印にしてドリルで穴を開けるのです。
必要な工具4:ナッター
先ほどご紹介したナットリベットをかしめるための工具です。
ネットで5000円程度の比較的安物ですが、DIYレベルでは十分です。
NCGという韓国のメーカーの商品です。
必要な工具5:ドライバーセット
かんぬきをねじで門扉に取り付ける際に使うドライバーセットです。
これは説明しなくてもよいでしょう。
必要な工具6:C型クランプ
これはあまり自宅にお持ちの方は少ないかもしれません。
かんぬきを門扉に仮で固定するときに使うC型クランプです。
かんぬきの穴を目印に門扉に穴を開けていくのですが、このとき両者がずれないように押さえておくのがこのC型クランプの役目です。
これもカインズホームで200程度で購入しました。
いろいろなサイズがあるので、挟む対象に合わせて適切なものを選びましょう。
必要な工具7:丸棒やすり
やすりはドリルで開けた穴の手入れとかんぬきが通る穴の微調整に使用します。
穴の手入れが目的なので、丸く削れる丸棒タイプがよいでしょう。
必要な工具8:ものさし
ものさしは、かんぬきの取り付け位置を決めるのに使います。
写真は管理人こだわりのものさしで文房具の老舗メーカー「レイメイ藤井」のものさしです。
耐久性が高いのと、正方形の目盛りが描かれているので、平行線を引いたりするのに重宝します。
門扉に鍵の取り付けレッツDIY♪
それでは、必要な材料と工具が揃ったところで早速作業に入りましょう。
1.取り付け場所を決める
まずは、かんぬきを取り付ける場所を決めます。
管理人はハンドルの突起部から1cm上に取り付けることにしました。
ハンドルよりも上側にあった方が手が届きやすいと思ったからです。
位置が決まったらC型クランプで仮止めします。
2.ドリルで穴を開ける
かんぬきには最初から上下左右に4箇所のねじ穴が開いているので、その上からかんぬき・門扉ごとドリルで穴を開けます。
ねじのサイズがM4(太さ4mm)なので、少し大きめの径5mmの穴を開けます。
C型クランプでしっかり止めているので、ずれずに加工できます。
素手で押さえるドリルの刃に巻き込まれる恐れがあるので、絶対やめましょう。
穴を開けるとこんな感じになります。
かんぬきと門扉を固定した状態で両者一緒にドリルで同時に加工したことで、かんぬきの穴中心と門扉の穴中心がぴったりと一致します。
これがかんぬきに穴を開けて、別で門扉に穴を開けて、とすると、両者を合わせた時に穴中心が合わずに苦労することがあり得ます。
両者を組み合わせた状態でドリル穴を一気に開けてしまうのをおすすめします。
かんぬきを取り外したところです。ちょっとゆがんでますね。。
でもかんぬきの穴位置とは合っているので問題なしです。
3.門扉側の穴を広げる
先ほど開けた穴は径5mmでしたが、M4のナットリベットを取り付けるためには径6mmの穴にする必要があります。
このため、門扉側のみ穴を6mmに拡大します。
ドリル刃を6mmのものに替えて5mmの穴に突っ込むだけです。
4. ナットリベットを取り付ける
門扉側に必要なサイズの穴が開いたので、今度はこの穴にナットリベットを取り付けます。
ナッターにナットリベットを取り付け、かしめます。
穴にナットリベットを取り付けたところです。
ナットリベットの内側はM4のめねじになっているので、ねじをしっかりと固定することができます。
5. かんぬきをねじで門扉に固定する
次は、かんぬきをねじで先ほど付けたナットリベットに固定します。
写真はこんな感じです。綺麗に取り付けられました。
6. 門扉の柱に穴を開ける
ここで作業は終わりではありません。
かんぬきの棒が通る穴を柱に開ける必要があります。
狙った位置にドリルで穴を開けられるように、ポンチでセンターを打刻します。
ポンチを当ててかなづちでお尻側を叩きます。
センターのポンチ穴ができたら、それを目印にドリルで穴を開けます。
この穴の径は、かんぬきの棒よりやや大きめにします。
かんぬきの棒の径が9mmなので、10mmの穴を開けました。
かんぬきの棒が通る穴が開きました。
写真にはありませんが、ドリルで穴を開けるとバリができるので、丸棒やすりでバリ取りをします。
7. 完成!
さて、扉を閉めてかんぬきをスライドさせ、先ほど開けた穴に通してみます。
ぴったりです。
これで門扉に鍵を設置完了です♪
まとめ
いかがだったでしょうか?この記事では、DIYで門扉に鍵を取り付ける方法をご紹介しました。
管理人はかんぬきを取り付けましたが、他のタイプの鍵を取り付ける際にもここで使った方法を活用できると思います。
門扉につけたかんぬきを実際に使ってみると、快適そのものです。
このかんぬきを設置してから、3歳の娘は庭側からつまみを回しても扉が開かないので、最初のうちは???といったな表情をしていましたが、慣れてくると、この扉は開かないものだという事実を理解したようです。
これで安心して子供を庭で遊ばせられるようになりました。
この記事が似たような悩みをお持ちの方の役に立てば幸いです。
それでは!