管理人は、自分が死んだ後、残された愛する妻と子供が路頭に迷わないよう、33歳にして収入保障保険に加入しました。
保険会社からは、保険金額が1億円を超えるため、加入するためには事前の心電図検査が必須と言われましたが、会社で受けている健康診断には心電図検査は含まれていませんでした。
このため、保険会社指定の病院で心電図検査を含む健康診断を受けてきました。
このページでは、管理人のこの時の経験を基に、生命保険などに加入する際の審査として保険会社から受診が要求される健康診断の内容や費用、当日の流れなどをご紹介しています。
目次
健康診断を受け付けてくれる病院
健康診断はどこの病院で受けてもよいわけではありません。
加入先の保険会社が提携している指定の病院で受ける必要があります。
病院から保険会社に健康診断結果を連絡し、その代わりに健康診断料が保険会社から病院に支払われる仕組みになっており、こうした契約が保険会社と指定の病院で結ばれているためです。
管理人の場合、代理店を通して収入保障保険に加入したのですが、保険の申込み時に代理店のパソコン画面で地図に表示されている提携先病院の中から近所の病院を選びました。
管理人の住む市内で10箇所くらいはありそうな感じでした。健康診断を受ける病院は基本的に内科です。
保険加入前の健康診断はを受けられる病院は大病院でなく、街の小さい医院やクリニックが多いようです。
病院への予約
病院への健康診断の予約は、代理店がしてくれました。
この際に代理店から健康診断の内容や結果の送付方法などについて説明しているとのことです。
健康診断のタイミング
保険加入前の審査のために行う健康診断のタイミングは、保険の申し込み後です。
管理人は、健康診断を受けた後、正式な申し込みを行うのかと勘違いしていました。
正式な流れは健康診断のタイミングはこんな感じです。
- 保険の申し込み
- 健康診断を受ける病院の予約
- 病院で健康診断
- 病院から健康診断結果が保険会社に郵送
- 保険会社が健康診断結果を基に審査
- 保険契約の成立
保険が適用されるのは、1の保険の申込書を書いたタイミングではなく、5の保険会社の審査完了後となりますので注意しましょう。
管理人は、住宅ローン(フラット35)の機構団信から乗り換えるために収入保障保険を契約しました。
機構団信から脱退するタイミングは1の後ではなく、6の後にしなければなりません。
もし、健康診断の結果が悪く、5の審査を通らなかった場合には死亡時の保障が無しの空白期間ができてしまって大変です。
健康診断への持参物キット
健康診断先の病院には、代理店から当日持っていくように言われていた以下のものを持参しました。
- 告知書
- コチニン検査キット(喫煙/非喫煙検査用)
- 結果郵送用封筒
- 免許証
「コチニン」って「ニコチン」の書き間違いやん、あほちゃう、と思ったあなた。実は「コチニン」が正解です。
たばこにに含まれるニコチンが体内で無毒化されると「コチニン」になるのです。
ニコチンが体内に入ると数時間でコチニンに解毒されてしまうため、体内に1~2日とより長く残留するコチニンを検知することで喫煙有無をチェックしようというわけです。
ちなみに管理人の使用したコチニン検査キットには「Saliva Stick Ⅲ」と書かれていました。
Salivaは英語で唾液、という意味ですからそのまんまのネーミングですね。
保険代理店から渡された当日持参キットがこちら↓。
保険加入用の健康診断に持っていくキットです。代理店から受診先の病院に持っていくように言われました。内容は、告知書、封筒、コチニン検査キットです。
上記以外に当日念のために持っていった方がよいと思われるのが健康保険証です。
健康保険証は、保険代理店からは持っていくように指示はされませんでしたが、病院の窓口で見せてくださいと言われたためです。
自分から病院への支払いはないので、本来健康保険証は不要と思われますが、病院で健康診断結果のカルテを作成するため、このカルテに記入するためと思われます。
ちなみに健康診断が終わって帰るときにはちゃっかり診察券も作られていました。
健康診断の内容
今回管理人が受けた健康診断の内容はこんな感じです。
- 健康状態や病気履歴の告知
- 内診(聴診器、首ぐりぐり、お腹触診)
- 血圧
- 身長・体重(BMI計算用)
- コチニン検査(綿棒くわえる)
- 心電図
管理人の場合には、「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」の「リンククロス 家族のお守り」という収入保障保険で「非喫煙健康体割引」適用条件で申し込みました。
この保険で非喫煙割引を受けるために、「コチニン検査」が内容に含まれています。
また、健康体割引を受けるため、「身長・体重」「と血圧検査」が内容に含まれています。
ちなみに「リンククロス」で健康体割引を受けるための条件は、以下のようになっています。
- 18<BMI<27
- 最高血圧<140mmHg、最低血圧<90mmHg
健康診断のメニューは契約する保険商品によって異なりますので、上記の内容はあくまで参考例としてください。
健康診断の流れ
管理人の場合、病院での健康診断はこんな流れで進みました。
1.病院の窓口で受付
病院の窓口で保険加入のための健康診断を受けに来たことを告げます。この際に、保険代理店から受け取ったキット一式を渡します。また、健康保険証を提示するように言われたので提示します。ちなみに、有給休暇を取って平日の朝一に行ったので病院内はがらがらでした。
2.まずは健康状態や病気歴の告知
病院内はガラガラだったので、1分くらい待ったところで診察室に通されます。本人確認のために免許証を提示した後、医師から告知項目についてひとつずつ確認されます。告知項目については、後ほどご紹介しています。
3.医師による内診
次は医師による内診です。聴診器を胸や背中に当てて呼吸や心音を聞かれるのと、首をぐりぐりされる定番のやつをされた後、ベッドに横になるように促されてお腹の触診を受けます。医師からは「これまでに盲腸の手術受けたことありますか」とだけ聞かれました。管理人の場合はなかったので、いいえーと答えました。
4.血圧
次は血圧検査です。ベッドに寝転んだままの状態で先生が腕にベルトをまいて計ってくれます。管理人が契約した保険の場合、「最高血圧140mmHg未満、最低血圧90mmHg未満」と明確に基準が決まっているので結果が出るまでどきどきでした。結果は132mmHg/78mmHg。セーフ。あぶねー。
5.コチニン検査
ベッドから起き上がると先生が密閉袋に入ったコチニン検査用の綿棒を取り出し、舌の裏側に入れてたっぷり唾液を吸収させてねーと言いながら渡してきます。舌に入れてしばらく座って待っているのかと思いきや、じゃあ次は身長・体重ねーと促されます。結局この後、身長・体重、心電図の検査中、綿棒をくわえたままでした。暇な病院の割には時間を有効活用してきます。
6.身長・体重
次は身長・体重です。最近は身長計の土台が体重計になっていて、身長と体重を同時で計れる場合も多いですが、さすがは街の小さなお医者さんです。管理人の家にあるよりも古そうな小さな体重計で体重を計り、その後身長計に乗って身長を計ります。
7.心電図
さて、最後が心電図でした。ベッドに横になり、胸と手首と足首を露出するように促されます。その後、吸盤を吸い付ける箇所にクリームを塗られ、リラックスしてくださーいと看護師さんに促されます。心電図の装置をちらっと見ましたが、かなり年季の入った旧式の装置です。ロール紙に針で波形を描くやつです。ベッドで寝てじっとしていると装置の調子が悪かったらしく、看護師さんがアレ、アレ、と言いながらも最後には「取れましたー♪」との嬉しそうな声が上がって健康診断は無事に終わり。
8.告知書の控えの受け取り
病室から待合室に戻って待っていると窓口に呼ばれ、告知書の控えと健康保険所を返してもらいます。
以上、健康診断の流れでした。時間にして20分であっという間でした。
平日の朝一でガラガラだったので、土日や夜間に言った場合にはもう少し時間がかかるかもしれません。
告知事項の詳細
病院の医師から確認された告知事項は以下に箇条書きしたような内容でした。
管理人の場合はいずれも「いいえ」だったのでそれ以上の質問はされませんでしたが、「はい」の場合には、「傷病名・部位・原因」、「発病・受傷・検査年月」、「入院時期・期間、治療・検査内容」、「医療機関名」、「現在の状況・全治年月」といったかなり細かい内容を問われますので、健康診断に行く前に自分の病歴について確認しておくとよいでしょう。
- 最近の健康状態
- 最近一週間以内で、からだに具合の悪いところがありますか。
- 最近3か月以内に、医師の診察・検査・治療・投薬(薬の処方含む)を受けたことがありますか。
- 過去5年以内の健康状態
- 過去5年以内に、病気やけがで、入院したことまたは手術を受けたことがありますか。
- 過去5年以内に、病気やけがで、7日間以上にわたる医師による診察・検査・治療、あるいは7日分以上の投薬(薬の処方含む)を受けたことがありますか。
- がん
- 今までに、がん(悪性新生物・悪性腫瘍)または上皮内がんにかかったことがありますか。
- 過去2年以内の健康診断
- 過去2年以内に、健康診断・人間ドックを受けて、以上(要再検査・要精密検査・要治療)を指摘されたことがありますか。
- 身体の障害
- 視力・聴力・言語・そしゃく機能に障がいがありますか。
- 手・足・指について欠損または機能に障がいがありますか。
- 背骨(脊柱)に変形や障害がありますか。
- 喫煙
- 過去1年以内に、喫煙したことがありますか。
- 16歳以上の女性
- 現在、妊娠していますか
健康診断の費用
健康診断の費用は全て保険会社持ちです。
病院と保険会社の間で健康診断料授受の契約がされているので、受診者は窓口でも一切お金を支払うことはありません。
健康診断の結果
健康診断の結果は、封筒に入れられ、医療機関から直接保険会社に送られます。
受診者が送ると結果の書き換えや検体の取り換えなどのリスクがあるからですね。
健康診断のうち、内診や心電図の結果は教えてくれませんでした。管理人から聞いたりもしていないんですけどね。
ただ、身長・体重、血圧は教えてくれます。というか読み上げてるのが聞こえます。
ちなみに、この健康診断結果は、申込した保険会社のみに通知されます。この結果がアウトだからと言ってこれが他の保険会社と共有されて、他の保険会社の保険にも入れず八方ふさがりといったことにはなりませんのでご安心ください
まとめ
このページでは、生命保険に加入するために受診する健康診断の内容や費用、当日の流れなどについてご紹介しました。まとめるとこんな感じです。
- 保険加入用の健康診断は保険会社指定の病院で
- 病院には、代理店/保険会社から指示される「当日持参キット」を忘れずに
- 健康診断の受診料は保険会社持ち
- 健康診断結果は、医療機関から直接保険会社に郵送される
- 保険の契約成立は、健康診断結果の審査完了後
いかがでしたか?
このページの内容が、保険加入時の審査のために健康診断をこれから受けようとしている方のご参考になれば幸いです。